ビザ申請は「正確な情報」が重要!AIやネット情報の落とし穴とは?
近年、ビザ申請をする際、多くの人がインターネットで情報を収集したり、AIを使って疑問を解決しようとします。しかし、AIやネットの情報にはリスクが潜んでおり、誤った情報をもとに申請を進めると、不許可の原因となることがあります。

当事務所では昨年から有料AIを導入し、その活用方法を研究してきました。本記事では、その経験をもとに、AIやインターネットの情報を利用する際の注意点、信頼できる情報の見極め方、そして安全にビザを取得するためのポイントを詳しく解説します。
インターネットの情報には注意!よくあるリスクとは?
❌ 情報が古い・更新されていない
ビザの申請条件や必要書類は、法改正や制度の変更に伴い随時更新されます。しかし、インターネット上には過去の基準のまま放置された情報も多く、誤った内容をもとに申請すると、不許可となるリスクが高まります。特に 「必要書類が不足している」「審査基準が変更されている」 などのケースでは、申請が受理されなかったり、不許可となる可能性が高くなります。
当事務所でも実際に確認したところ、 検索順位の高いサイトのページでも情報が古く、現在の審査基準とは異なる内容が掲載されているケースが複数ありました。情報の正確性を十分に確認し、最新の基準に基づいて申請を進めることが重要です。
👉 対策: 公式情報(出入国在留管理庁・法務省など)を必ず確認する。
当事務所でもネットから情報を得る場合には基本的に官公庁のWebサイトのみを参考にしています。
❌ 個人ブログやSNSの体験談は参考にならない場合がある
ネットのブログや他のSNSでは「○○の方法で簡単にビザが取れた!」といった個人の体験談を見かけることがあります。しかし、ビザ申請は申請者の国籍、職歴、学歴、収入、家族構成、過去の在留履歴など、さまざまな要素が審査対象となるため、他の人が成功した方法が自分にも当てはまるとは限りません。
当事務所にも、「友人と同じ方法で申請したのに、自分だけ不許可になった」という相談が多く寄せられます。申請の背景が異なれば審査結果も変わるため、SNSやブログの情報を鵜呑みにすると、思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。
👉 対策: SNSやブログの情報はあくまで参考程度に
❌ ネット上の誇張されたビザ情報に注意!
インターネット上には、誤った情報や誇張された内容が拡散されていることが少なくありません。特に、
✔ 「○○なら絶対にビザが取れる!」
✔ 「許可率〇〇%!」
✔ 「相談件数〇〇〇件」(数字の内訳が記載されている場合は除く)
といった極端な表現には要注意です。
⚠️ ビザ審査に「絶対」や「確実」はない
ビザの申請は、すべて審査官の個別判断によって決まります。審査官には一定の基準やマニュアルがありますが、それだけで機械的に判断されるわけではなく、申請者の状況に応じて裁量が働くのが実情です。そのため、「この方法なら確実に通る」といった情報は、誤解を招く恐れがあります。
⚠️ 誇大広告に注意!「許可率〇〇%」「相談件数〇〇件」は信頼できる?
行政書士は、その職務上、「確実に通る」といった誇大な表現を避けるべき立場にあります。「許可率〇〇%」という表記を用いる場合も、その計算方法を明確にすることが求められます。しかし、実際には集客目的で誇張された広告を行う事務所も存在し、それを鵜呑みにするとリスクを伴う可能性があります。
また、「相談件数〇〇件」という表現もよく見かけます。すべてではありませんが、この数字には電話での簡単な問い合わせや、無料相談のみの件数も含まれている可能性があります。そのため、このような場合には実際の申請代行件数とは大きく異なるケースがあります。「相談件数」という表記自体は虚偽ではありませんが、その内訳を知ると受け手の印象は大きく変わるでしょう。
このように、数値はその算出方法によって大きく変わるため、鵜呑みにせず慎重に判断することが重要です。
⚠️ 最新の基準に基づいた正しい情報を確認
ビザ申請の審査基準は、法改正や運用基準の変更により変わることがあります。「○○をすれば確実に取得できる」と断言する情報や、「この手続きは不要」とする記述をそのまま信じると、申請が通らなかったり、不許可になるリスクが高まります。
👉 対策: 官公庁以外の情報は必ず情報の真偽を複数の信頼できる情報源で確認する。
📌 AIによる情報提供のメリットとリスク
近年、AIを活用した情報提供が進化し、ビザ申請に関する情報収集も容易になっています。しかし、AIを利用するメリットがある一方で、リスクも伴うため、適切な活用が求められます。
✅ AIのメリット – 効率的な情報収集が可能
AIを活用することで、ビザ申請に関して次のような利点があります。
✔ 大量の情報を一瞬で収集できる
→ 法務省や出入国在留管理庁の公開データ、各種ガイドラインなどを素早く検索し、必要な情報を効率的に取得できる。
✔ 基礎的な知識を短時間で理解できる
→ ビザ申請の基本的な流れや必要書類など、一般的な情報を質問すれば即座に回答を得られるため、学習コストを削減できる。
✔ 手続きの流れをその都度確認できる
→ 「どんな書類が必要か?」「どのような手順で申請するか?」といった疑問が出た際に、迅速に確認できるため、申請準備をスムーズに進められる。
AIを活用することで、時間をかけずにビザ申請の基本情報を把握できるため、準備の効率化に役立つように思えます。
❌ AIを活用する際のリスクと注意点
AIはビザ申請の情報収集に便利な面はあるのですが、以下のようなリスクがあるため、使用には注意が必要です。
🚨 情報が誤っている可能性がある
AIは最新の法改正をリアルタイムで反映できないため、提供される情報が誤っていることがあります。特に、以下の点に注意が必要です。
✔ AIの知識のもとはインターネットの情報
→ そもそもインターネット上の情報には古いものや誤ったものが多く、それを元に学習したAIも誤情報を含む可能性がある。
→ AIの自己学習アルゴリズムが進化すれば精度は向上するが、現時点ではサーバーの処理能力やデータ更新の課題があり、すぐに解決するのは難しい。
→ 月額数万円のAIであれば対応可能かもしれないが、それでもネット上の情報の正誤を判断するのは現状では非常に困難。さらに、コスト面での負担も大きな課題。
✔ 微妙に間違っている情報が混在している
→ AIの回答はすべてが間違っているわけではなく、一部だけ誤っていることが多い。そのため、完全に誤情報よりも誤りを見抜くのが難しい。
→ 正誤の判断には専門的な知識が必要になるため、結果的に「専門家でなければ正確な情報を見抜けない」という本末転倒な状況に陥ることがある。
✔ 永住許可申請では特に誤情報に基づく申請が多い
→ 実際にインターネット上の誤った情報を参考に申請し、結果として審査が長引くケースが増えている。
→ その影響もあり、出入国在留管理庁の公式サイトには「基礎要件のセルフチェックシート」や「提出書類のチェックリスト」などが新たに掲載されるようになったと考えられる。
🚨 ケースごとの詳細な判断ができない
AIは一般的・典型的な情報を提供することは得意ですが、個々のケースに応じた判断をするのは困難です。
✔ 検索ボリュームの多い情報が中心になる
→ AIが提供する情報は、インターネット上で広く検索されている一般的なものが中心。
→ マイナーなケースや例外的な対応については情報がほとんどなく、検索順位も低いため、簡単に見つけられない。
✔ 個々の事情に応じたアドバイスができない
→ 例えば「家族の状況」や「過去の経歴」「現在の在留資格の履歴」など、申請者ごとに異なる要素を考慮することが難しい。
→ そのため、AIの情報だけを信じて申請すると、審査で不利になる可能性がある。
🚨 専門的な内容は質問するたびに異なる回答が出ることがある
AIの回答は、通信状況やデータの取得タイミングによって異なることがあります。
✔ 同じ質問でも異なる回答が出る
→ 当事務所で試したところ、質問の内容は変えずに繰り返しても、回答がまったく異なるケースが何度かあった。
→ これは、AIがその時点で取得したデータによって回答を生成しているためであり、特に法律や手続きのような専門的な内容では影響が大きい。
✔ 専門性の高い質問ほどブレが大きくなる
→ 「ビザ申請における特例措置」や「過去の判例に基づいた審査基準」など、専門性が高い内容ほど、2025年現在ではAIの回答にばらつきが出やすい。
→ 一貫性のない情報をもとに判断すると、誤った申請をしてしまうリスクがある。
→ ある程度統一された情報を入手するには、細かく調整されたプロンプト(AIへの指示)を作成する必要があり、多方面の専門的な知識が求められます。
📌 正確な情報を得るための3つのポイント
ビザ申請に関する情報は、常に最新のものを確認することが重要です。間違った情報に基づいて手続きを進めると、不許可になるリスクが高まるだけでなく、審査の遅延にもつながります。
以下の3つのポイントを意識して、信頼できる情報を収集しましょう。
1️⃣ 公式情報をチェックする
ビザの審査基準や必要書類は法改正や運用基準の変更により更新されることがあります。そのため、最新の情報を得るには、出入国在留管理庁や法務省などの公式機関の発表を確認することが最も確実です。
✔ 公式情報の確認先
- 出入国在留管理庁(入管):最新の在留資格情報や申請ガイドライン
- 法務省:入管法の改正情報や各種手続きに関する通知
- 各国の大使館・領事館:自国の手続きや追加の要件が必要かどうかを確認
⚠️ 注意点
→ 民間のウェブサイトやSNSには古い情報が掲載されていることがあるため、必ず公式機関の情報と照らし合わせて確認しましょう。なお、一部の公的なインフォメーションセンターでは、アルバイトスタッフが誤った情報を提供しているケースが確認されています。
2️⃣ 情報を複数の信頼できるソースで確認する
ビザ申請に関する情報は、1つのサイトやブログの情報だけでなく、複数の情報源を比較することが大切です。同じ情報でも異なる視点から説明されている場合があるため、内容の整合性や最新の情報が反映されているかを確認しましょう。
✔ 信頼できる情報源の例
- 行政書士・弁護士などの専門家が監修したウェブサイト
- 実際にビザを取得した人の体験談(ただし、個々のケースに依存するため、そのまま鵜呑みにしない)
- 政府系の発表やニュースリリース
⚠️ 注意点
→専門家が監修したウェブサイトであっても、間違いや情報が古い場合がある
→ 「○○の方法で簡単にビザが取れる!」といった体験談やSNSの投稿は、状況が異なれば適用できないことが多い
→ 複数の情報を比較し、矛盾がないかを慎重に確認することが大切
正確な情報を得るためには、公式機関の最新情報をチェックし、不明点があれば直接専門家に相談するのが最も確実です。
3️⃣ 最終的には専門家に相談する
ビザ申請はケースごとに審査のポイントが異なるため、一般的な情報だけでなく、自分の状況に合った正確なアドバイスを受けることが重要です。
専門家に相談することで、誤った情報に基づいた申請を防ぎ、スムーズに手続きを進めることができます。
✅ 専門家に相談するメリット
- 最新の審査基準をもとに、個別の状況に合ったアドバイスを受けられる
- 必要書類の不備や不足を事前にチェックしてもらえる
- 不許可のリスクを最小限に抑えるための適切な対策を講じられる
⚠️ 注意点
→ 「許可率〇〇%」などと誇張した広告を出している機関には注意が必要。許可の可否は審査官の判断によるため、確実な保証はできません。
→ 相談の際は、具体的なアドバイスの内容を確認し、信頼できる専門家を選びましょう。
📢 まとめ|ビザ申請の情報は慎重に確認を!
AIは、ビザ申請の基本情報を手軽に調べるのに便利なツールですが、最新の法改正や個別のケースには対応できないというリスクがあります。特に、専門的な内容ほどAIの回答にはばらつきが生じやすく、微妙に誤った情報を見抜くのは難しいため注意が必要です。
そのため、AIの情報はあくまで参考のひとつとして活用し、最終的な判断は必ず専門家や公式情報(出入国在留管理庁・法務省など)を確認することが重要です。
🔹 AIやインターネットの情報は100%正しいとは限らない
🔹 誤った情報をもとに申請を進めると、不許可になるリスクが高まる
⚠️「この情報、本当に正しい?」と疑う習慣が大切
ビザ申請は、一人ひとりの状況によって審査結果が異なります。そのため、ネット上の情報をそのまま信じるのではなく、「この情報は正確なのか?」「自分の場合にも当てはまるのか」と常に意識し、確認する姿勢が大切です。
📌 公式情報をチェックする
📌 複数の信頼できる情報源を比較する
📌 最終的には専門家のアドバイスを受ける
こうした慎重な情報収集を心がけることで、誤った情報による申請ミスを防ぎ、スムーズにビザ取得を進めることができます。
🌟 ビザ申請でAIやインターネットの情報を信用しすぎてはいませんか?
ビザの審査基準や必要書類は頻繁に変更され、インターネット上の情報が古くなっている可能性があります。また、AIや一般的なウェブサイトの情報では、個別のケースに対応できず、不許可リスクが高まることもあるため注意が必要です。
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