2025年10月から外国免許切替の手続きが難しくなりました
日本で生活や仕事を始める際、「自国の運転免許をそのまま使えるのか」「新しく日本の免許を取得しなければならないのか」と迷う方は多いものです。このようなときに必要となるのが、外国免許切替(外免切替)という手続きです。

本記事では、「外国免許切替(外免切替)」について詳しく知りたい方に向けて、外国免許切替の基本的な流れから、2025年10月以降に変更された新制度のポイントやビザとの関連性をわかりやすく解説します。
外免切替は一見するとビザ申請とは無関係に見えるかもしれませんが、実際には有効な在留資格が必要であることに加え、生活基盤が整っている証拠としてビザ審査にプラスの影響を与えるケースもあります。
ビザ申請をご自身で行う場合には多くの情報を自分で調べる必要があります。「この内容で本当に大丈夫だろうか」といった不安がつきまとうことも少なくありません。入管への問い合わせは電話がつながりにくく、申請当日に長時間待たされることもあります。
調べものや手続きにかかる時間と労力を考えると、安心して進めるためには、専門家のサポートを受けることも有効な選択肢の一つです。
当事務所では、ビザ申請に関するご相談から申請書類の作成・申請代行まで幅広くサポートしています。「申請ではどのような書類が必要になるのか」と迷われた際は、どうぞお気軽にご相談ください。
いきなり依頼するのは不安」という方のために、お試しとして初回無料相談をご用意しています。
無料相談では、状況を整理し、許可の見通しや必要なポイントをお伝えします。
▶ 初回無料相談のお申し込みはこちら
1️⃣ 外国免許切替(外免切替)とは?どんな人が必要?
外国免許切替(外免切替)とは、外国で取得した有効な運転免許を、日本の運転免許に切り替える制度です。
日本で車を運転するためには、日本国内で有効な運転免許証が必要ですが、一定の条件を満たす場合には、新たに教習所に通ったり、通常の免許試験を受けたりせずに、切替手続きのみで日本の免許を取得することができます。
👥外免切替の対象となる人
この制度を利用できるのは、次のような条件を満たす方です。
- 有効な外国の運転免許証を所持していること
現在も有効な免許証であることが前提です。期限が切れている場合や失効している場合は対象外となります。 - その免許を取得した国に、通算3か月以上滞在していたことが証明できること
免許証の取得日からその後の滞在期間を、出入国記録やパスポートのスタンプなどで確認できる必要があります。滞在実績が証明できない場合、切替は認められません。 - 日本に中長期で滞在していること
短期滞在(観光)ビザでは外免切替の手続きはできません。
対象となるのは、以下のように日本での居住登録がある在留資格を持つ人です。
- 留学生(在留資格「留学」)
- 就労者(在留資格「技術・人文知識・国際業務」など)
- 永住者・定住者
- 日本人や永住者の配偶者など、身分系在留資格保持者
補足:外免切替の目的とメリット
外免切替は、日本での生活や仕事をスムーズに始めるために欠かせない重要な手続きです。
特に地方にお住まいの方にとっては、日常の移動手段として車がほぼ必須といえます。
長期滞在者が車を運転する際、国際運転免許証では滞在1年を超えると無効になるため、日本の免許に切り替えておく必要があります。
一度日本の免許に切り替えれば、以後の更新や再発行も日本国内で行うことができます。
2️⃣ 外免切替に必要な条件と準備書類
外免切替の申請条件
外国免許を日本の免許に切り替えるためには、次の条件をすべて満たしている必要があります。
- 外国の運転免許を取得した後、その国に通算3か月以上滞在していたこと
パスポートの出入国スタンプなどで、滞在実績を証明する必要があります。滞在期間が確認できない場合は、切替が認められません。 - 外国免許が有効であること
有効期限が切れている免許や、失効・取消のある免許は対象外です。 - 適性検査(視力など)に合格すること
身体の条件(視力・聴力・運動能力など)を確認するため、免許センターでの検査を受ける必要があります。 - 住民票の提出が可能であること(2025年10月から必須化)
申請者が日本で居住登録を行っていることが確認されるため、住民票の提出が義務化されます。
必要書類一覧(すべて原本が必要)
外免切替の手続きでは、以下の書類をそろえて免許センターに提出します。
申請者の状況によっては、これ以外の書類が必要となる場合もあります。書類に不備があると当日受付できないこともあるため、事前の確認が非常に重要です。
- 有効な外国運転免許証
- 外国運転免許証の日本語翻訳文(JAFまたは大使館発行)
- 過去または現在の日本の運転免許証(該当者のみ)
- 外国で運転免許を取得し、その国に通算3か月以上滞在したことが証明できる資料(例:パスポートの出入国スタンプなど)
- 申請書に貼付する写真(縦3㎝×横2.4㎝)
- 住民票(国籍・在留資格などの記載があるもの)
⚠️ 注意:2025年10月以降は、書類確認がより厳格化され、出入国記録や居住証明が不十分な場合、追加書類(航空券・雇用証明など)を求められることがあります。
3️⃣ 手続きの流れと申請場所(運転免許センターの窓口)
外国免許の切替手続きは、各都道府県の運転免許センター(運転免許試験場)で行います。
まずは、居住地を管轄する免許センターで申請の流れと予約の要否を確認しましょう。
外免切替の基本的な流れ
- 必要書類の準備・申請
事前に必要書類をそろえ、運転免許センターの窓口で申請します。
都道府県によっては事前予約が必要です(特に東京・神奈川・大阪などの都市部)。 - 書類確認・出入国記録の審査
免許証の有効性や、外国での滞在期間(3か月以上)を確認します。
滞在実績が不十分な場合、追加書類の提出を求められることがあります。 - 適性検査(視力など)
運転に必要な身体条件(視力・聴力など)を確認します。 - 学科試験(免除国以外)
試験は日本語のほか、英語・中国語などの外国語で受験できる場合もあります。 - 技能試験(免除国以外)
日本の運転基準に基づく実技試験を行います。試験は申請当日ではなく、後日実施されることが一般的です。 - 合格後、免許交付
すべての審査・試験を通過すると、日本の運転免許証が交付されます。
注意点と申請場所
- 手続きには半日から1日かかる場合があり、混雑時はさらに時間がかかることがあります。
- 日本語が苦手な方は、通訳ができる方の同伴を求められる場合があります。
- 東京都内では以下の3か所が主な申請窓口です。
- 府中運転免許試験場
- 鮫洲運転免許試験場
- 江東運転免許試験場
いずれも予約制の場合があるため、事前に警視庁公式サイトで最新情報を確認しましょう。
運転免許センターでの手数料とその他の費用の目安
| 区分 | 申請手数料 | 交付手数料 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| 普通免許 | 2,500円 | 2,350円 | 約4,850円 |
| 原付免許 | 1,600円 | 2,350円 | 約3,950円 |
| 大型・中型・準中型 | 3,900円 | 2,350円 | 約6,250円 |
| その他の車種 | 2,800円 | 2,350円 | 約5,150円 |
📌その他の費用(別途必要)
- 日本語翻訳文の作成費用:約3,000円〜4,000円(JAFまたは大使館発行)
- 写真撮影費用:数百円程度
- 追加書類(翻訳・証明取得など)が必要な場合は、さらに費用がかかることがあります。
ー注意 ー
AIやGoogle検索、自動翻訳を含むネット上の情報は、古い内容や不正確な記載、表現の違いによって誤解が生じる場合があります。
必ず最新の公式情報を確認し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることが大切です。
【2025年10月以降の外免切替が不安な方へ】
「これまでと何が違う?」「ビザに影響はあるの?」と感じたら、まずは一度ご相談ください。専門家が現在の在留状況や今後の滞在計画に合わせてアドバイスし、制度変更のポイントやビザとの関係もわかりやすく整理します。必要な場合には、ビザ申請のサポートも可能です。
まずは無料相談でご不安な点や現在の状況を整理してみてください。
📍 初回相談無料(メール1–2往復/オンライン相談30分)|1–2営業日以内に返信
ご希望があれば、ビザ申請の必要書類作成から申請手続きまで一貫してサポートいたします。
【2025年10月以降の外免切替が不安な方へ】
「これまでと何が違う?」「ビザに影響はあるの?」と感じたら、まずは一度ご相談ください。専門家が現在の在留状況や今後の滞在計画に合わせてアドバイスし、制度変更のポイントやビザとの関係もわかりやすく整理します。必要な場合には、ビザ申請のサポートも可能です。
まずは無料相談でご不安な点や現在の状況を整理してみてください。
📍 初回相談無料(メール1–2往復/オンライン相談30分)|1–2営業日以内に返信
ご希望があれば、ビザ申請の必要書類作成から申請手続きまで一貫してサポートいたします。
4️⃣ 2025年10月からの外免切替の厳格化について
2025年10月から、外国免許切替(外免切替)の制度が全国的に見直され、住所要件の明確化・試験内容の見直し・採点基準の厳格化が行われます。
これまでよりも「日本での居住実態」「交通ルールの理解」「安全運転技術」が重視される形になります。
以下では、改正の3つの主要ポイントを詳しく解説します。
① .住所確認(本人要件)の厳格化
これまで一部で緩やかだった住所確認が、2025年10月以降は全国的に統一され、申請者の国籍を問わず住民票の提出が原則として義務化されます。
これにより、観光などの短期滞在(住民登録がない方)は、外免切替の対象外となります。
- 対象となるのは、日本に住民登録をしている中長期在留者(留学・就労・家族滞在・永住など)。
- 例外的に、海外在住の日本人は、戸籍謄本や外務省など権限のある機関が発行する身分証明書を提出すれば申請可能です。
この改正によって、観光ビザでの短期滞在中に日本の免許を取得することはできなくなります。
今後は「日本での生活拠点があること」が外免切替の前提条件となります。
② .学科試験(知識確認)の内容変更
学科試験の形式が大幅に見直され、より正確な交通知識の理解力が求められる試験内容に変わります。
■改正前(~2025年9月)
- イラスト中心の簡易問題(約10問)
- 合格基準は70から80%程度(7から8問正解で合格)
■改正後(2025年10月~)
- 文章問題50問に変更(イラスト問題は廃止)
- 合格基準90%以上(5問以上のミスで不合格)
- 問題数が5倍になり、単語理解だけでなく交通法規の正確な把握が必要に
これまでのように「感覚で選べるイラスト問題」はなくなり、文章の正確な理解が求められます。
日本語以外でも受験可能(英語・中国語など)ですが、対応言語は免許センターごとに異なります。母国語で受験できるかどうかを、事前に申請先の免許センターで確認しましょう。
③. 実技試験(技能確認)の採点基準の厳格化
技能試験でも、安全確認や交通マナーに関する採点基準がより細かく設定されます。実際の道路状況を想定した運転判断が求められるようになり、試験内容も実践的になります。
【主な変更点】
- 横断歩道通過時の歩行者確認が必須項目に追加
- 左折・右折時の合図のタイミングや安全確認が厳格に採点
- 徐行区間や一時停止線での判断がより細かくチェックされる
これまでは「基本操作ができれば合格」というケースもありましたが、今後は日本の交通ルールを理解したうえで安全に運転できるが重視されます。
もはや外免切替の手続きは単なる免許の置き換えではなく、日本で安全に生活・運転するための確認プロセスへと進化しているといえるでしょう。
5️⃣ 外免切替とビザ(在留資格)の関係
外免切替の手続きは、在留カードの有効期限内でなければ行うことができません。ここでは、ビザ(在留資格)との関係を詳しく解説します。
(1)外免切替ができない在留資格
2025年10月から、外国免許切替(外免切替)の申請には、原則として住民票の提出が必須となりました。住民票を提出できない場合には、次の書類を組み合わせて提出する必要があります。
- 外務省が発行する身分証明書、または国家公安委員会が定める権限ある機関の発行する身分証明書のいずれか1通
- これに加えて、公的機関が発行した住所を確認できる書類またはこれに準ずる書類、および旅券(パスポート)
このように、例外的な場合を除き、住民票を取得できることが事実上の必須条件となっています。
したがって、短期滞在(観光)ビザの方は日本で住民登録がないため、外免切替を申請することはできません。短期滞在者の場合、1年以内であれば国際運転免許証を利用する方法が現実的です。
(2)在留カードの有効期限に関する注意点
- 外免切替は、在留カードの有効期限が切れていると手続きできません。
- 在留期間更新申請中の場合は、原則として更新後のカードが発行されてから申請することになります。
- 永住者の方は、在留期間に期限がないため、有効な在留カードを提示できれば申請可能です。
(3) 住所登録と住民票の一致
運転免許証は、居住地を管轄する都道府県でのみ発行されます。
そのため、住民票に記載された住所と在留カードの住所が一致していない場合は、申請を受け付けてもらえません。
転居した際には、14日以内に市区町村役場で住所変更の届出を行い、情報を最新の状態にしてから申請するようにしましょう。
また、ビザ(在留資格)の更新直後や転居直後に外免切替を申請する場合は、
住民票・在留カード・パスポートなど、すべての情報が更新済みであることを必ず確認してから手続きを進めることが大切です。
(4)外免切替がビザ手続きに影響するケース
一部の在留資格では、日本での生活基盤が整っているかどうかが在留更新時に審査されます。
特に次のようなケースでは、外免切替の有無が間接的に影響する場合があります。
- 「家族滞在」や「日本人配偶者」などの身分系ビザで、家庭生活の安定性を確認される場合
- 「就労ビザ」で運転を業務の一部として行う職種(営業・配送・通訳など)の場合
- 永住申請で、日本での生活実態を示す証拠の一つとして利用される場合
運転免許証を取得しておくことで、日本で生活基盤を持っている証明としてプラス評価につながることもあります。
📖FAQ(よくある質問)
短期滞在ビザでも外免切替はできますか?
いいえ、できません。
短期滞在(観光)ビザの場合、日本での居住登録がないため外免切替の申請はできません。外免切替は「留学」「就労」「配偶者」「永住」など、中長期の在留資格を持つ人が対象です。観光目的で短期間日本に滞在する場合は、国際運転免許証を利用する形になります。
外国で免許を取ってから3か月未満しか滞在していない場合はどうなりますか?
免許切替の条件である「免許取得後、その国に通算3か月以上滞在していたこと」が証明できない場合は、申請が認められません。 特に2025年10月以降は、この点の審査が全国的により厳格化されます。
そのため、出入国記録・航空券・居住証明・雇用契約書などの客観的な資料をそろえ、
実際に3か月以上滞在していたことを立証できるよう、事前に十分な準備をしておくことが重要です。
どの国の免許なら試験が免除されますか?
学科・技能試験が一部免除される国は限られています。
たとえば、アメリカ合衆国(一部の州のみ)・イギリス・オーストリア・韓国・台湾などが免除対象国に含まれます。
ただし、2025年10月以降は一部の国では技能試験が必要になる場合があり、居住地の免許センターで個別確認が必要です。
免除の有無は国ごとに異なるため、警視庁または各都道府県警の最新リストを確認してください。
日本語が苦手でも試験を受けられますか?
はい、受けられます。
学科試験は英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語などの外国語試験票に対応しています。
ただし、技能試験は日本語での指示を理解する必要があるため、事前に教習所などで日本語の交通用語を練習しておくことをおすすめします。
試験内容は2025年10月以降、安全確認や日本式運転マナーを重視した形式に変更されていますので十分な準備が必要です。
最後に――外免切替に際してビザ申請が必要な方へ
外国免許の切り替えは、2025年10月からの制度変更により、これまで以上に住所やビザの条件、証明書類の整備が重要になりました。
ビザ申請に自動車免許は必須ではありませんが、取得していることで「日本での生活基盤が整っている」と評価され、一部の在留資格の審査でプラスになる場合があります。
また、外免切替には有効期限内の在留資格が必要など、ビザ申請と無関係ではない点にも注意が必要です。
✅ 必要な書類が多く、準備に時間を割けない
✅ 永住申請を見据えて外免切替をしておきたい
✅ 専門家のサポートでスムーズに手続きを進めたい
このようなお悩みをお持ちの方は、下記のリンクから無料相談をご利用ください。
ご状況を踏まえて、許可の見通しや必要な対応などを丁寧にご案内します。
ご相談後、そのまま申請代行などをご依頼いただくことも可能です。
許可や審査遅延のリスクを減らし、準備の負担を大幅に軽減できるため、安心してお仕事や日常生活に専念していただけます。
迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。
📍 初回相談無料(メール1–2往復/オンライン相談30分)|1–2営業日以内に返信
ビザ申請の基礎知識や手続きに関する記事のピックアップ
ビザ申請に関する手続き(5)永住許可申請
永住許可申請とは、外国人の方が日本で「永住者」として、在留期間の制限なく安定的に暮らすために必要な手続きです。このページでは、永住許可申請の概要や注意点について、わかりやすく解説しています。
ビザ申請に関する手続き(1)在留資格認定証明書交付申請
在留資格認定証明書(COE)は、外国人を日本に呼び寄せる際に必要なビザ申請の第一歩です。この記事では、交付申請の手続き対象者と申請場所、標準処理期間などをわかりやすく解説しています。
老親ビザ(告示外特定活動)の取得・更新ガイド|申請条件や必要書類
「親を日本に呼びたいが、どんなビザを取ればいいの?」とお悩みの方へ。老親ビザ(告示外特定活動)の取得・更新に必要な条件や書類、申請の流れ、不許可を避けるための注意点をビザ申請の専門家が丁寧に解説します。
【2025年4月1日改定】入管の手数料が値上げに
2025年4月1日より入管の手数料が改定され、在留資格変更や更新、永住許可の手数料が引き上げられます。申請のタイミングやオンライン申請のメリットについて詳しく解説します。






