在留期間の更新手続きガイド|審査の注意点をわかりやすく解説

出入国在籍管理庁HPより

「ビザの期限が近づいているけれど、何をすればいいのかわからない」「在留期間の更新って難しい?自分でできる?」と不安に感じる方も少なくありません。

在留期間更新許可申請とは、すでに日本に在留している外国人の方が、現在の在留資格を変更することなく、引き続き滞在を希望する場合に必要な手続きです。内容に問題がなければ新規の申請に比べて比較的スムーズに許可されます。ただし、過去の活動状況や収入、納税状況などによっては不許可になるケースもあるため、注意が必要です。

この記事では、現在のビザ(在留資格)で日本に滞在している外国人の方が在留期間の更新を検討する際に役立つよう、在留期間更新制度の概要、注意すべきポイント、不許可となった場合の対応までを、実務経験に基づき分かりやすく解説します。

なお、ビザ申請をご自身で行う場合には、費用を抑えられるというメリットがある一方で、多くの情報を自分で調べる必要があります。「この情報は正しいのだろうか」「この内容で本当に大丈夫だろうか」といった不安がつきまとうことも少なくありません。そのため、労力や時間を考えると、安心して進められるように専門家のサポートを受けることも有効な選択肢の一つです。

当事務所では、ビザ申請に関するご相談から申請書類の作成・申請代行まで幅広くサポートしています。「何から始めればよいのか」「申請ではどのような書類が必要になるのか」などで迷った場合は、どうぞお気軽にご相談ください。ご費用を抑えたい方のために、理由書の作成のみのプランや必要書類ピックアップのみのプランもご用意しております。

また、「いきなり依頼するのは不安」という方のために、お試しとして初回無料相談を実施しています。不安を整理し、正しい進め方を確認する第一歩として、ぜひご利用ください。

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1️⃣永住者・高度専門職2号の場合

「永住者」や「高度専門職2号」の在留資格を持つ方については、法律上、在留期間に制限がなく、原則として期間の更新手続きは必要ありません。

しかし一方で、在留カードの制度上、在留カードの有効期限が7年間に設定されているため、7年ごとにカードの更新手続きは必要になります。

これに対して、「永住者」や「高度専門職2号」以外の在留資格(例:就労ビザや家族滞在など)は、在留期間と在留カードの有効期限がほぼ同じ日付で管理されており、原則として同時に更新を行います。

そのため、これらの在留資格を持つ方は、在留資格の更新手続きを行うことで在留カードも自動的に更新される形となり、カード単独での更新を意識する必要はほとんどありません。

2️⃣ 更新手続きを怠るとどうなるか

在留期間を1日でも超えて日本に滞在してしまうと、たとえ申請中であっても法的には「不法滞在(いわゆるオーバーステイ)」の状態とみなされ、強制退去処分の対象になります。

強制退去が命じられた場合、原則として5年間は日本への再入国が認められなくなります。これは留学、就労、家族滞在など、いかなる目的であっても例外ではありません。

また、このような状況は、本人だけでなく雇用主側にも大きなリスクをもたらします。
外国人を雇用している企業が、その従業員の在留期限を適切に把握・管理していなかった場合、雇用している外国人がオーバーステイとなることで、企業側が「不法就労助長罪」に問われる可能性があります。

たとえ悪意がなくても、在留資格や期間の管理体制が不十分であったと見なされ、行政指導や処罰の対象となることもあります。

したがって、外国人本人はもちろん、雇用する企業側も在留期間の把握と管理を徹底することが非常に重要です。当事務所にも、「うっかり失念していた」「本人任せにしていた」という理由で、在留期限直前になって慌てて相談に来られるケースが少なくありません。
こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、在留期間の管理は常に余裕をもって行うことが重要です。

3️⃣ 勤務先や仕事内容に変更がある場合の注意点

特に「就労ビザ(例:技術・人文知識・国際業務、企業内転勤など)」の場合は、勤務先や職務内容に変更があると、更新手続きにおいても入管による審査が通常より慎重かつ厳格に行われます。

たとえば、勤務先の会社が変わった場合や、同じ会社内でも担当業務が在留資格の活動内容と異なる職務へと大きく変わった場合には、通常の更新とは異なり、ほぼ新規申請と同等の書類提出が求められることがあります。

このため、「更新だから書類は少なくて済む」と油断していると、必要書類が不足し、結果として審査に時間がかかったり、不許可となるリスクもあります。
勤務先や仕事内容に変更がある場合には、更新であっても早めに準備を始め、必要な書類を十分にそろえることが重要です。

ビザ更新をスムーズに行うためにも、変更の事実があった時点で専門家に相談することをおすすめします。

4️⃣ 更新申請が不許可になった場合の対応

万が一、在留期間の更新申請が不許可となった場合、そのまま日本に滞在し続けることはできません。在留期限を1日でも過ぎてしまうと、直ちに「不法滞在(オーバーステイ)」と見なされ、強制退去の対象となってしまいます。

そのため、在留期限直前や、期限後すぐに不許可通知を受けた場合には、入管から「特定活動(出国準備)」の在留資格への変更を案内されるのが一般的です。

この「特定活動」ビザでは、原則として30日間の在留が認められ、その期間内であれば合法的に出国することが可能です。
ただし、この在留資格はあくまで「出国準備」を目的としたものであり、一度このビザに変更すると、原則として再度の更新申請(同じ在留資格での再申請)は認められません。

仮に再申請を希望する場合は、あらかじめ入管の審査部門へ出向き、前回の申請から改善された点や状況の変化を説明したうえで、「再申請が可能かどうか」の確認を取る必要があります。

このような例外的な再申請が認められるのは、ごく限られたケースに限られます。
そのため、最初の更新申請の時点で不許可にならないよう、事前に十分な準備と対策を行うことが非常に重要です。

5️⃣ いつから申請できるのか?

在留期間更新申請は、現在の在留資格を変更せずに引き続き日本に滞在したい場合に行う手続きですが、申請できるタイミングには一定のルールがあります。

原則として、在留期間が6か月以上ある方の場合は、在留期間満了日の3か月前から申請が可能とされています。

例えば、在留期間の満了日が12月31日の場合は、10月1日以降に更新申請を行うことができます。

ただし、次のような特別な事情がある場合には、3か月より前でも申請が受け付けられる可能性があります。

  • 長期の海外出張が予定されている
  • 医療上の理由(入院や手術等)により、申請が難しくなる見込みがある
  • 出産・介護など、やむを得ない家庭事情がある場合 など

このような場合には、事前に申請予定の地方出入国在留管理局または出張所に相談のうえ、許可を得てから申請するようにしてください。

 ー注意 ー
AIやGoogle検索、自動翻訳を含むネット上の情報は、古い内容や不正確な記載、表現の違いによって誤解が生じる場合があります。
必ず最新の公式情報を確認し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることが大切です。

「これで本当に大丈夫かな…」「何か抜けているかもしれない…」そんな不安を感じたときが、専門家に相談すべきタイミングです。

書類の整合性チェックから理由書の作成まで、すべて専門家がサポート。申請前に不安な点を整理しておくことで不許可のリスクを減らし、スムーズに審査へ進む準備ができます。
まずは無料相談でご不安な点や現在の状況を整理してみてください。

📍 初回相談無料(メール1–2往復/オンライン相談30分)|1–2営業日以内に返信

ご希望があれば、雇用理由書の作成から申請手続きまで一貫してサポートします。

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6️⃣ 更新の審査ポイントと留意点

在留期間の更新申請を提出したからといって、必ずしも許可されるとは限りません。
入国管理局では、申請書類をもとに、これまでの在留状況が適正であったかどうかを厳しく審査します。
審査では主に、次のような項目が確認されます。

  • 在留資格に基づく活動を適切に行っているかどうか
     例:就労ビザの場合は、認められた範囲内の職種で実際に働いているか
  • 税金・年金・健康保険など、日本での公的義務をきちんと履行しているか
     市区町村への住民税や、国民健康保険料、厚生年金の支払い状況などが確認されます。
  • 素行に問題がないか
     例:繰り返し交通違反をしている、刑事事件で罰金刑以上を受けたことがあるなどの場合、マイナス評価となります。

これまでの在留状況にこれらの問題があると判断された場合、更新申請が不許可となる可能性があります。
そのため、日頃から在留資格の条件を守り、社会的義務を適切に果たすことが大切です。

7️⃣ 申請できる人

在留期間の更新申請を行うことができるのは、以下のいずれかの方です。

  • 申請人本人
     在留資格の更新を希望する外国人ご本人が、自ら申請を行うことができます。
  • 申請人の法定代理人
     申請人が未成年である場合や、自身での申請が困難な状況にある場合には、親権者や後見人などの法定代理人が代わりに申請を行うことができます。
  • 申請人から正式に委任された専門家(入管取次資格を有する行政書士・弁護士)
     入管への申請を代行できる資格を持った専門家に依頼することで、本人が入管に出頭することなく申請手続きを進めることが可能になります。

8️⃣ 手数料・申請先・処理期間

  • 手数料:更新が許可された場合、4,000円の収入印紙による納付が必要です
     ※2025年4月1日以降は6,000円に変更予定
  • 申請先:居住地を管轄する地方出入国在留管理局 または出張所(例:東京入管・立川出張所など)
  • 受付時間:平日 午前9時〜午後4時
  • 処理期間の目安:3週間~1か月程度(就労系は比較的早く、身分系は時間がかかる傾向あり)
  • オンライン申請:マイナンバーカードを所持している方は可能

⚠️ 入管業務は「行政不服審査法」の適用外となっており、不許可に対して法的な不服申し立て制度はありません。

申請中に在留期間が切れたら?

在留期間満了前に更新申請を提出すれば、審査中は「特例期間」として引き続き在留が認められます。詳細は下記の特設ページをご参照ください。

🔗 関連記事: 申請中に在留期間が過ぎたらどうなるのか?~特例期間について~

最後に――在留期間の更新手続きに不安はありませんか?

在留期間更新申請では、過去の活動実績や在留状況まで審査され、書類の不備や記載ミスが不許可の原因になることもあります。

✅ 何をどこまで書けばいいかわからない
✅ 審査官のチェックポイントが知りたい
✅ スムーズに更新を行いたい

このようなお悩みがある方は、下記の「お問い合わせ」から無料相談をご利用ください。
現在の状況を確認し、個別の事情に応じて許可の見通しや申請手続きの流れを丁寧にご案内します。

ご相談後、そのまま申請代行をご依頼いただくことも可能です。
ご依頼いただければ、専門家が審査官が重視するポイントを踏まえ、必要書類リストの提示から申請書・理由書の作成、入管とのやり取りまで一括してサポートいたします。不許可リスクを減らし、準備の負担を大幅に軽減できるため、安心してお仕事や日常生活に専念していただけます。

迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。

📍 初回相談無料(メール1–2往復/オンライン相談30分)|1–2営業日以内に返信


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